経営理念・社長ご挨拶

経営理念

  • 顧客から愛される銀行
  • 社会から愛される銀行
  • 株主から愛される銀行
  • 社員から愛される銀行

社長ご挨拶

株式会社SBJ銀行
代表取締役社長 並木 稔

 皆さまには、平素よりSBJ銀行に格別のご支援、お引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。

 2024年度に入って以降の経済状況を概観しますと、まず世界経済は中国経済の足踏み、ウクライナ情勢の長期化、韓国の流動的な政治状況等もあって引き続き不確実な要素もみられますが、全体としては緩やかな拡大を続けております。また、日本経済は個人消費など一部に弱い動きが残るものの、緩やかに回復しております。このような中、金融市場に目を転じますと、3月に続き7月にも日本銀行によって政策金利の引き上げが実施され、日本においてもいわゆる「金利ある世界」へのシフトが進んでおります。他方で、国内の不動産市況は引き続き堅調さを維持しております。
 また日本の経済・社会の構造変化という点では、近年、少子高齢化・人口減少、幅広い業種での人手不足や事業者数の減少などが進み、持続的な発展に向けた道のりは益々厳しくなっております。ただ、こうした状況の中でも、技術革新、就中AIを含むデジタル技術の進展や広まりは、各種のリスクを孕みながらも、個人や企業の活動様式に大きな影響を与え、新たな成長の可能性を高めております。

 このような経営環境の下にあって、当行は、当期において「顧客中心Value-up!基本に忠実な銀行!信頼で跳躍する未来!」との戦略目標のもと、(1)変化に動じないための基本業務の強化、(2)持続可能な社会的価値の創出、(3)未来に向けた卓越した競争力の確保に取り組んで参りました。
 具体的には、金融環境の変化に応じ十分な体制整備を行った上で2009年の開業以来初となる短期プライムレートの引上げ等を実施しつつ、はじめての定期預金〈はじめくん〉をリリースするなど、個人預金の確保と貸出金の増加を着実に実現しました。また、2024年3月より最終化されたバーゼルⅢを早期に適用するなど、先制的なリスク管理の強化にも努めております。加えて、業務のDX推進関係では、当行の主力商品であるANY住宅ローン業務の完全DX化を実現し、申込から契約までの手続きの全てを非対面で完結可能と致しました。
 これらの取組みの結果として、2024年9月期決算(連結)をみますと、総資産残高は前年同期比1,791億円増の1兆6,339億円に達し、連結経常利益は前年同期比14億円増加の112億円、親会社株主に帰属する当期純利益は前年同期比13億円増加の78億円の水準に至りました。また、連結自己資本比率は国内基準行に求められる4%を大きく上回る、12.16%と引き続き健全な水準を維持しております。このような成果を上げることができましたのは、ひとえにお客さま皆さまのご支援の賜物であり、心から感謝申し上げます。

 2024年9月に開業15周年という大きな節目を迎えた当行は、今後もさらなる成長に向けて、多様化する金融ニーズを的確に捉え商品・サービスの拡充を図りながら、DXを一層推進することなどによりお客さまの利便性の向上に努めてまいります。また、引き続き「日韓経済の架け橋」という当行ならではの役割も果たしてまいる所存です。今後とも、「愛される銀行」を目指して、微力ながらお客さまの一助となるべく、役職員一人ひとりが一丸となって不断の努力を続けてまいりますので、引き続き変わらぬご支援とご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2025年1月